温泉宿で記念撮影、ドール写真の完成度を上げるプロセスを紹介

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 昨年「脱初心者、ドール撮影の時気を付けたいところ色々」という記事を書きましたが、今年は更に完成度の高い写真を作るプロセスをご紹介したいと思います。一緒にお出掛けした時の記念撮影では勿論、お部屋の中での撮影でも考え方は生かせると思います。

 ドールを浴衣に着替えさせ、関節を折って座らせるだけで等身大では大変な労力です。慣れていないとここで「セッティング終わった~!」とシャッターを切って満足してしまう訳ですが、この写真どうでしょうか。

 私的には画面左の荷物などがとても醜く絶対に許せない写真です。またドールさんもこの距離でカメラを構えているにもかかわらず宙を見ていて、ただ人形を置いて撮っただけの写真でしかない印象です。

 慣れていないと「温泉宿で浴衣姿の娘を撮影した」とこの写真がゴールになってしまいがちです。しかしドール写真の場合、ここがスタート地点であり、ここから写真の完成度を高める為にさらに細部を追い込んでいく必要があります。

 荷物の話をするとドールが究極に美しいものとすると、その対極にある醜い存在が「おっさん」です。美しいドールの世界観をおっさんの荷物や服が醜く、そしてダサく壊してしてしまう訳です。ですから画面には絶対におっさんを感じさせるものを入れてはいけません。

 美しいドール写真におっさんを感じさせるものを入れるということは、美味しいカレーライスにウ〇コを投げ込んで食べられなくする位の馬鹿げた行為だと思います。まずはおっさんの荷物は写真から絶対に排除しましょう。

 おっさんの荷物は片づけるなり、フレーミングでカットします。次にこの写真はどうでしょうか。今度はテレビ左側のコードが気になります。金髪と色が近く色再現の悪いモニターだと髪の毛が跳ねているようにさえ見えます。

 「たかがコード」なのですが、黒っぽいものの周辺に白だと思いのほか目立ちます。白いコード1本で生活感が滲み出てきてなんだか残念な写真です。

 また顔もこれで良いのですか?という話です。例えば目の前に美味しそうな料理が並んでいればそれを凝視しているということでこの目線もOKです。しかし何もないテーブルを眺めていて、この距離でカメラを構えているのに気付かないというのはストーリー的に少しおかしいと思います。

 次はこれらの点を改善していきたいと思います。

 テレビ周りのコードはこんな雰囲気です。1本位なら撮影中は抜いてしまうのも手ですが、これはなかなか面倒です。そこで下の様な策でコードを処理します。

 更に左に寄ってドールの死角にコードを隠してみたところ、ご覧の様に隙の無い写真になりました。また顔をカメラ側に向けカメラ目線にすることにより、この娘の意思も感じられる様になったと思います。

 しかし今度はここまで背景の情報が無くなると、「温泉宿でなくても自分の部屋で浴衣を着せれば良いんじゃない?」という気にもなってしまいます。温泉宿らしい雰囲気をプラスしたいところです。

 そこで少し引いて画面右側に広縁の椅子を入れてみました。外の景色を楽しめる広縁はある意味温泉宿らしいアイテムです。また外の明かりが逆光効果で、画面全体を明るい雰囲気にしてくれます。

 今回は5枚の写真で撮影のプロセスを可視化しましたが、こんな感じにセットしてからが勝負となります。そして汚いものを画面から徹底的に排除することで画面を作り込んでいきます

 これを頭の中でやる場合もありますし、撮影して気付いたことを修正していく時もあります。その時に応じて色々です。

 一緒にお出掛けする時は1枚目の写真で満足することなく、是非2枚目、3枚目と納得するまで撮影して美しい思い出を残してあげてください

 今回使用したボディの娘は下の娘です。


さくらドール「エルフ リリー」138㎝

 他にもバリエーションはありますので、お好きな娘を選んでください。


「さくらドール」色々(信長TOYs)


 写真のAmazonヘッドは現在流通していない様ですが、YOURDOLLではMOZUGUAVADOLLWM Dollsのアニメヘッドがお迎え出来ます。またヘッド単体コーナを見るとシリコン、TPEのリアルヘッドも数多くあります。


MOZU

GUAVADOLL

WM Dolls

 MOZUの65cmのドールのジョイント部分はM6、85cmのドールのジョイント部分はM8という例外がありますが、中国製ドールの大半はM16ボルト仕様ですからさくらドールや他社のシームレスドールとも色やバランスの問題はあると思いますが、とりあえず装着できます。

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