ドール撮影時には三脚を使用した方が良いのか、手持ちの方が良いのか

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 本日はドール撮影をする時、三脚を使用した方が良いのか否かという話をしてみたいと思います。こういう話をすると0か1かの極論で議論されがちですが、勿論これは私のスタイルで、そうは思わないという人もいると思います。

 そもそも我々が使用するレンズ交換式の一眼レフカメラ(その発展系のミラーレスも含む)ですが、フィルム時代は大きな中判、大判カメラと比べ機動性がウリでした。中判、大判とは写真館や旅行先の記念撮影をする三脚に固定されたカメラをイメージしてください。

 中判、大判は三脚でしっかり固定されていますから決まった構図でガッチリ撮影します。しかし一眼レフは手で持って撮影出来ますから、自由自在に振り回してもっと面白い写真を追求出来る可能性を秘めています。

 そしてドール写真の場合は、私は目線が一番のキモだと思っています。極論を言うとドール撮影に限って言えば「目線>>>>構図、露出、その他カメラ諸々の知識」だと思っています。数ミリずれたらドールの表情は全く変わってしまいます。

 ちょっと位置がずれるだけで、ドールの訴える感情は全く別のものになってしまいます。(下の記事の写真から引用)

 そうするとファインダーを覗きながら表情を探れる手持ちの方が有利だと思います。しかしドールの顔が遠くて小さい場合は、確実に仕留めるのはなかなか困難です。そんな時は僅かにカメラの位置をずらしながら数枚撮影します。

 これを私的には「目線ブラケッティング」と呼んでいますが、何枚か撮っておくとドンピシャの目線の写真が含まれる可能性が大きいです。

 一方三脚にカメラを固定してから目線を合わせる為に数ミリ上下左右に動かすとなると結構面倒です。結局三脚はほとんど使わない撮影スタイルになりました。

 そうなると日中は全く問題ありませんが、朝夕や室内では露出的に手持ちが難しくなる可能性があります。ですから私の場合暗くても手持ち撮影が出来る強力な手振れ補正、高感度が使えるカメラが都合良くなります。

 しかし三脚を使うケースもあります。夜間のイルミネーション、星空撮影等のバルブ撮影時は手持ちでは撮影出来ませんから、そんな時はしっかりした三脚を使用します。

 またドールたちはカメラを握持出来ませんので、落下防止の為三脚を使用して撮影して貰っています。それでも時々バランスを崩して三脚を倒してしまいます。

 サービスセンターに壊れたカメラを持って行ったらある時「妹尾さん、よくカメラを落としますね。」と言われたので、「私が落とすんじゃないのです、ドールが落としたんです。」と答えてみました。その時のサービスマンの表情は「???(意味分からない!)」でしたが、何年もやっていると最近は事情を察してくれます。

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