一眼カメラを買えば、もれなく綺麗な写真を撮影出来ますか？
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スマートフォンやコンパクトデジカメでの写真に満足出来なくなったら、一眼カメラの導入を検討する時かもしれません。先日はドール撮影には高スペックのカメラでなくても、対応が可能というような話もしました。
しかし「一眼カメラを買えばきれいな写真を撮影出来るのか？」といえば、答えは「NO」で写真についての勉強もしなければなりませんし、周辺機器を揃える必要も出てきます。今日はそんな話をしていきたいと思います。
この写真は光が十分にある林道で撮影したものですが、こんなシチュエーションでは、一眼カメラもスマートフォンもあまり変わりません。
拡大して「髪の毛の一本一本が・・・」とか「明るいところから暗いところへの階調が・・・」とやれば高いカメラの方が描写力が高いのは当たり前ですが、こうやってWEB上で全体を見るとあまり変わりません。
スマートフォンでも普通の場所なら普通に写りますから、一眼カメラは普通でない場所でその真価を発揮します。
今回は窓際にかれんさんに立って貰いました。こんな背景の明るい逆光的なシーンはスマートフォンが苦手とすることろです。それではここでかれんさんを撮影してみましょう、暖かい午後の光が差し込む窓際という雰囲気です。
まずはスマートフォンで撮影してみます。
スマートフォンは自動である程度の明るさを決めてくれますので、こんな感じになりました。顔に向けてスマートフォンから発する補助光を当てていますが、顔は暗い感じに写ってしまいました。
しかし現在は高性能なアプリで補正してくれます。先程の写真もPhotoshopで色味や明るさを補正してみました。スマートフォンで撮影出来る写真の完成形はこんな感じです。
それでは一眼カメラを使った写真はどんな写真になるのでしょうか？カメラを一眼カメラに持ち替えて、かれんさんを撮影してみます。
カメラのダイヤルを「AUTO」にして撮影してみるとこんな感じです。少し補正をして顔を明るくすることは可能だと思いますが、カメラとレンズで10万円少々出費してこの写真なら「スマートフォンで良いのではないか？」と思うでしょう。
残念ながらオートで撮影した写真は一眼を買ってもこのレベルです。これは1億画素を買おうが、ライカを買おうが同じです。
普通のシチュエーションならオートでもそれなりに写るのですが、普通でないシチュエーションはカメラのプログラムが苦手とするところです。ここでカメラを使いこなす勉強が必要になり、経験でカメラの設定を自らで設定してあげる必要があります。
「スマートフォンの方が綺麗に撮れる」という人はここで躓いている可能性が高いです。
ストロボも内臓ストロボを用いていますが、カメラをマニュアルモード(M)としてシャッター速度を1/15、F値を5.6、ISO400、ホワイトバランスオート、ストロボもマニュアル発光で1/16で撮影してみました。
この数値はPENTAXだけでなくNikonでもCanonでも同じ数値にすればほぼ同じ写真が撮影出来ると思います。
このマニュアル操作の話をすると「あー、難しくて分からないよ！」という方がいますが、残念ながらここが理解出来るレベルにならないと「一眼カメラを買って良かった！」とはならないと思います。
内臓ストロボは発光面積が小さいので少し不自然にテカってしまっていますが、明るい雰囲気に撮影できたかと思います。エントリー機の内臓ストロボ、付属ズームレンズでこれ位の写真は撮影出来る様になります。
更にストロボを別売のクリップオンストロボにして、背後にバウンスさせて柔らかい光を作ってみました。髪の毛のところの光が柔らかくなり、より自然な雰囲気になったかと思います。よりひだまり感が高まったと思います。
写真は光が重要になりますので、少し慣れたらストロボを1個買うことをオススメします。中華製の1万円台の安いもので十分です。マニュアルだけで良ければ1万円を切るものもあります。
上下左右に首振りが出来ればどれでも大丈夫です。一方純正のAF201FGは左右に首振りをしないのであまり使えません。
YONGNUO YN585EX PENTAX用 スピードライト
同じ設定で更に小物やポージングで遊んでみました。舌は先日オリエント工業公式がやっていてアイデアのパクリです。ポーズを付けることにより先程の棒立ち写真よりさらに生命感が生まれたと思います。
「一眼カメラを買えば綺麗な写真が撮れるのか？」と聞かれれば答えは「NO」なのですが、綺麗な写真を撮影する為には一眼カメラは必須です。そしてシチュエーションにより使いこなす知識や経験が必要になってきます。
しかし昔はフィルムで現像するまで分かりませんでしたが、今はデジタルですから撮ったらすぐに見ることが可能です。納得がいかなければ撮り直せば良いですし、設定を変えればどう変化するをリアルタイムで知れます。
カメラの知識などはそれ程難しいものではなく、学ぶ気持ちや写真が上手くなりたいという気持ちがあればなんとかなるとも思います。私的には「勉強が必要だよ！」と牽制しつつも、是非挑戦して貰いたいところです。
カメラは PENTAX KF、レンズは同社の18-135を使用しました（森の中の写真のみK-1Ⅱ）。
PENTAX KF レンズキット【DAL18-55mm WR】
■ 写真のモデルについて
モデルの娘は「オリエント工業 Jewel」のかれんさんです。ボディは昔の140cmボディを使用しています、現在のジュエル136
に該当します。
