多重露出に挑戦してみよう
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昨日多重露出を使った写真を4コマに使いましたが、もう少し分かりやすく解説していきたいと思います。
この多重露出というのは元々フィルムを巻かずに同じコマに2回、3回と像を重ねて露光したテクニックです。最近ではデジカメでも似たような表現が手軽に出来る様になりました。
多重露出についてはNikonのサイトが分かりやすく解説しているので参考にしてみてください。
昨日の4コマでも触れましたが、月と背景とドールと全てをバランス良く撮影するのは難しいものです。写真のこうした結果を見ると「もう少し月を大きく撮影したい」と考えるでしょう。そこで多重露出を使って月を大きく表現したいと思います。
実際には月はかなり高く上がっていますが、少し横を見ると街の光が遠くに見える背景がありました。こんなシチュエーションでここに月を置きたいみたいなことを頭の中でイメージします。
イメージが出来上がったらあとはそんな画像を作っていくだけです。
それでは早速カメラの露光モードを多重露出にセットします。合成方法はフィルム時代の考えそのままでいきたいなら「加算」を選んでください。また初めて多重露出に挑戦するなら「比較明」を選ぶと成功確率が高くなると思います。
「比較明」は何回か撮影した画像の中で一番明るい部分が描写されるモードです。回数は背景&ドールで1、月で1の2回に設定します。そしてカメラの露出はMモードにして全てマニュアルで設定しました。
まずはズームレンズを望遠側に持っていって月を撮影します。月以外は不要なので、周辺が真っ黒になる様に撮影してください。写真はAPSサイズで焦点距離135mm、1/250、f8.0、ISO400で撮影しました。
日中に外で人を撮影する様な露出ですが、月は思っているより明るいのでこの設定でもこれ位に写ります。
今度はズームを21mmにして1/6、f8.0、ISO3200にして背景とドールを撮影します。フラッシュも少し上を向けマニュアルで1/64発光させています。
そうするとカメラ内で合成されたこんな写真が完成します。初めは明るさや大きさのバランスでイマイチの写真になるかもしれませんが、モニターで確認しながら何度か挑戦するとそれらしい写真になるかと思います。
最後に家に帰ってから思い付きでこんなことをやってみました。今回はカメラの設定で露光回数を3回にしました。今度の満月時に本当の月でやってみたいものです。
部屋のシーリングライトを月に見立てて1枚目を青いフィルターで撮影、2枚目を赤いフィルターで撮影しました。そして3枚目にドールを撮影します。実際の月を使ってこの技法で撮影すれば、「ゼロの使い魔」の青、赤と2つの月がある世界も作れたりします。
アイデア次第で面白い表現が出来る多重露光、思い付くことがあったら是非挑戦してみてください。
■ 使用したカメラ