ドールと会話出来ると写真がもっと楽しく、そして生き生きとします
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ドール撮影をする際、ただ漫然と並べて撮影するよりも「ドールが今何を考えているのか?」ドールと会話しながら撮影すると撮影が何倍も楽しくなります。今日はそんなお話を作例を交えながらしていこうと思います。
作例①です。手前のカレーはトマトをたっぷり煮込んだ手作りカレーで、ご飯は玄米、サラダもたっぷりなヘルシーカレーです。健康に気を遣うおじさん的には素晴らしいカレーで、ドールもきっと喜ぶだろうと考えた訳です。
こちらのドールの表情は基本嬉しそうなメイクですから、ドールも喜んでいるように見え「うちのこも大満足」と言いたいところですが、本当にそうでしょうか?
作例②です。食後に手作りのチーズケーキを持ってきて貰ったところこの表情、明らかにめちゃくちゃ嬉しそうです。この写真を見ると先程の写真はどうでしょうか?この写真を見た後に見ると先程の写真は作り笑顔で「心ここにあらず」と言う感じです。
残念ながら現実社会でもおじさんが「体に良さそう!これはいい!」というものを女子中学生は喜ばない訳です。実際の人間関係でも良かれと思ったことが必ずしも良い結果にならないようにドールが喜ぶ、喜ばないはドールが決めることでオーナーではありません。
しかしこのドールの気持ちが見えてくるとドール写真が何倍も楽しくなってきます。そしてそのドールの気持ちは「こんなことをしてあげているのだからドールはきっと喜んでいるだろう」という気持ちを捨て、素直にドールと会話するしかありません。
先日海の見える街に行った際、「海岸線を歩くドール」を撮りたくてこんな写真を撮影してみました。天気も良く撮りたい写真を撮れた私は大満足でしたが、彼女はどうでしょうか?
先日写真集でこちらの写真はお見せしましたが、「自分の撮りたい写真が撮れたらそれで終わりかよ!私はもっと近くで海が見たいな。」という表情です。「海が見られて、ドールも大喜びです!」というオーナーに都合の良い解釈が間違えていることはこの表情を見れば明らかです。
仕方ないので波打ち際まで連れて行ったらこの顔です。喜んでいると言うよりは要望通りになって少し勝ち誇っているようにも見えます。
構図やテクニックも写真には必要です。しかしドールの気持ちを汲み取ってあげられるのはそのオーナーしかいません。良い写真を目指すことも良いことですが、ドールと会話してドールの気持ちを聞いてあげてください。そしてドールの声が聞こえてくるとより愛おしい存在になると思います。そしてもっとドール写真が楽しくなると思います。