初めてのドール写真用カメラ

 本サイトの記事にはアフィリエイト広告が含まれますが、記事の内容は中立性を保つ様、細心の注意を払って編集しております。

 ドール写真を始めたい時、どんなカメラが必要でしょうか?動かないドールを被写体とする時高性能なカメラは不要ですから、スペックだけで言うと10年前のエントリー機でも十分です。

 ここ5年位でミラーレス機が進歩してカメラの画素数は頭打ちであるものの、高速連写が可能なハイスペック機が多数登場しています。その流れに乗らなくて良いのですか?という疑問が出るかもしれません。

 しかし数値を見ていくとその必要は全くありません。メーカ的には数値に踊らされてどんどん新しい、高いカメラに買い替えて欲しいところだとは思いますが、現実は10年前のカメラスペックで十分です。

 まずは画素数ですが、A4サイズをプリントするのに必要な画素数は約900万画素、この記事に使われている写真で約35万画素です。実際家庭で使うレベルでは余裕を見ても1000万画素以上あれば十分でしょう。

 現在の最高では1億画素というモデルもありますが、高画素機はデータが重たくなりHDDも圧迫しますから不便という欠点もあります。

 そしてドールは動きませんから連写機能も要りません。ミラーレス機では秒100コマ撮影出来るカメラもありますが、「使わない残り99枚の写真をどうしますか?」という問題もあります。

 それでは実際どんなカメラがあるでしょうか?まずは新品を幾つか挙げますが、これ以外でも好きなカメラを買えば良いと思います。2014年以降に発売になったカメラでドール写真撮影に耐えられないカメラは皆無です。


PENTAX KF レンズキット【DAL18-55mm WR】

 まずは冒頭の写真にあるPENTAXのKFです。10万少々でレンズ付きが購入できますので買いやすいモデルだと思います。そして付属の18-55というレンズも初めての1本としては重宝します。

 18mmで撮影すると背景を広く取り入れた広角レンズらしい写真が撮影出来ます。そして35mmでは標準レンズという見た目が自然な写真が撮影出来ます。

 そして55mmの中望遠にすると人が注目した時と同じ様な見え方になり、ポートレート用の画角になります。そして遠くのものが近くに見える圧縮効果も少しですが期待できます。

 あとは少し数千円台の小物が必要になりますが、基本このセットを買えば十分にドール写真を楽しめます

 私はRAWデータの素直さと発色の美しさからPENTAXを選択しましたが、他社がダメという話ではありません。ドール写真を撮影するという土俵なら全メーカ団栗の背比べです。他社の同スペックのカメラでも十分です。


Nikon Z fc レンズキット NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR シルバー

 NikonのZfcもクラシカルなデザインが人気のカメラです。セットのレンズがPENTAXと比較して少し広角よりですが、ほぼ同じ写真が撮影出来ます。

 Nokonといえば12月に「Z50II 16-50 VR レンズキット」が発売予定です。少しでも新しいカメラを・・・というならこちらも選択肢になると思いますが、無理して新しいものを買う必要はありません。

 むしろこの時期少しでも安く買いたいというなら旧機種の「Z50 レンズキット NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」も狙い目です。ミラーレスは重量が軽くなりますので、等身大ドール自体が重たい分、負担低減になります。


Z50 レンズキット NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

 以上3つほどカメラを挙げましたが、他にもミラーレスの先駆者SONY、シェアナンバーワンのCanon、コンパクトさがウリのOM SYSTEM、Panasonicなども気になるカメラがあれば選択肢となります。

 今回は新品で話を致しましたが、10年使うことを考えると新品の方が安心出来ます。しかし予算的に厳しいというなら中古でも全く問題ありません。

 但し一点条件を付けるとしたら中古カメラは保証付きのしっかりしたお店で買うというところでしょうか。初めてのカメラで綺麗に写真が撮影出来ない時、慣れていないとカメラが悪いのか、自分の腕が悪いのかが判断出来ないからです。

 また変な個体を掴まされ写真自体が嫌になってしまっては元も子もありません。

 最後に冒頭に10年前の中古でも大丈夫と書きましたが、それより古ければ写真は撮れないのか?という話ですが、下の記事の様に15年前のカメラでも現行のフラッグシップ機とほぼ同等の写真が撮影可能です。

 しかし書き込みが遅かったり、これ位の年数が経過すると壊れることもありますから、初心者にはあまりお勧めしません。

 高いカメラが買えるまで我慢しよう、どれが良いか分からなくつい時間が経ってしまっている・・・は勿体ない選択肢です。まずは手の届く範囲で始めてみてください、ドール写真は想像以上に楽しい世界です。

おすすめ