スタンドや支え棒を消して、より自然なドール写真に仕上げよう

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 本日はPhotoshopを使ってドールを立たせているつっかえ棒を消してみたいと思います。前半では「何故つっかえ棒やスタンドを消さなくてはいけないの?」というお話、後半ではその消し方を実際にご紹介したいと思います。

 例えばこんな写真を「うちの麻耶が写真撮影を楽しんでます。」という説明を加えてアップしたらいかがでしょうか。

 「外で麻耶ちゃんを撮影したんですね。」に続いて「奥に桜が咲いているから、今年の春かな?」とか「山奥ぽいから車で行ったのかな?」「高い場所だけどどうやって持って行ったのだろう?」「展望台に人がいないから平日かな?」などドールだけではなく写真一枚から色々な情報を得ようとしませんか?ドール写真とは言え、人は1枚の写真の背景から様々な情報を得られる訳です。

 そして私がわざわざ言わなくても、たった1本の棒が見る人にこの様に余計なことまで説明してしまいます。どれだけポーズや小物、背景に気を遣ってもつっかえ棒1本で「ドール生き生きの世界観」はぶち壊しです。

 フィルムの時代は修正が個人レベルでは不可能でしたので、スタンドを見せない様に撮影するのは大変でした。しかし現在はレタッチソフトがありますので、誰でも簡単に不要なものを消せます。

 今回はそれを「Adobe Photoshop Elements 2025」を使用して実際にやってみたいと思います。


Adobe Photoshop Elements 2025

 3年ライセンスで約18000円、年6000円、月500円のコストです。もっとお金を出せばもっと高性能なクラウド版もありますが、初心者ならこのELementsで十分です。技術が向上したらクラウドへのステップアップを検討してみてください。

 杖付近を拡大してみます。杖は下側の画像をコピーして簡単に消せそうです。上側からコピーしないのは石がコピーして並ぶと不自然だからです。スカートと手の間は手の右側からコピー出来そうです。

 ここでの修正は杖にドールの生命感を壊されない様にすることが目的なので、あまり神経質になる必要はありません。親指と人差し指の間に見えている杖は消す必要はないと思います。またスカートと手の間も境目などに多少残っても全く問題無いと思います。

 うちのPhotoshopは2020年版ですので、最新版とは少し差異はあるかもしれません。エキスパートモードにして左側のスタンプツールを使います。これは①地点の画像を②地点にコピーするものです。

 作業のブラシは杖の太さより一回り太く、周辺がボケているタイプが良いです。

 コピー元である①地点でAltを押しながら左クリック、そして②地点で左クリックしたら、クリックしたままブラシを杖と平行に移動してみてください。コピー元も平行移動して綺麗に杖が消せます。

 今度は狭い場所の作業ですからブラシサイズをドールの親指の太さ位のサイズにして、手の右側でAlt左クリック、スカートと手の間にコピーしてください。

 今回は初心者用ということで簡単に消しました。親指と人差し指の間には杖の一部がそのまま残っています。スカートと手の間は境界線に杖がやはり残っています。そして下側の杖が綺麗に消えた部分もよく見ると、同じ草の形が平行に見え、見る人が見れば修正跡は分かります。

 しかし細かい事抜きに杖を消したことによって「ドールが展望台で撮影を楽しんでいる」という世界観を壊されることは無くなったと思います。

 もし愛好者から「どうやって立たせたの?」と聞かれたら普通に「失礼だな、うちのこは生きてるから、自分で立っているんだよ!」と胸を張って答えても構いませんし、「Photoshopでつっかえ棒は簡単に消えるよ」とサラッと答えても構いません。

 最後にこちらの写真は修正をしていません。先程と同じ様につっかえ棒で3点支持にしていますが、つっかえ棒が足の死角に入る様に撮影したのでつっかえ棒無しで立っている様に見えます。

 修正が難しかったフィルム時代はこんな方法で撮影しました。そして「修正はけしからん!」というならこんな撮影方法しかない訳ですが、これを突き詰めていくとどうしてもギリギリのところで立たせるしかなくなり、倒れるリスクが高まります。

 写真のクォリティアップの為にドールを粗末に扱うのでは本末転倒だと思います。逆に修正に自信があれば、ガチガチに絶対倒れないように固められます。

 しっかり支えるところは支えて安全に撮影する。そして余計な物はしっかり消してまるでドールが生きている様な写真を発表する。これが私的にしっくりくるスタイルで、現在はそんな感じで撮影しています。

 昔スタジオでPhotoshopもいじっていましたので、ご要望があれば色々なレタッチ技術もこちらで公開していきたいと思います。一通りのことが出来ると、だいたいのことは何とかなりますw。そしてレタッチはやればやるほど上手くなります。ご要望があればXまで

我が家の麻耶っぺのベース娘は↓


ElsaBabe 天野南 RAD019
(Yourdoll)
他の取扱店:Happiness Doll信長TOYs

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