湖底に続く道
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ここは人造湖の畔です。かつてここには集落があり、そして道路がありました。しかし現在はその大半が湖底に沈んでいます。そして対岸は木々が生い茂ったまま湛水されてしまいましたので、林の姿のまま木々が立ち枯れています。
（湛水は「たんすい」と読みます､水を溜めるというニュアンスの言葉です。）
岸には立ち枯れた木が倒れ流木となり打ち上げられています。これはどこの人造湖でも見ることが出来る光景です。
ちなみにダムの手前にはブイがありその下にはネットが張り巡らしてありますが、こうした流木が下流に流れていかない様にする役割を果たしています。
道路とガードレールがそのまま湖底へと続いているかの様な光景ですが、かつてはこの地区の生活道路で多くの人がここを通ったはずです。木漏れ日がもこちゃんをスポットライトの様に照らしてくれたので、格好いい写真になりました。
かつて人が居た場所が自然へと飲み込まれていく姿を見て、もこちゃんも何か感じているのでしょうか。
「毎回、毎回よくこんな場所を見つけてくるなと呆れているだけよ！」
今回の言い回しはそこそこ満足している雰囲気です、長く一緒に居れば心の中も理解出来るのです。
「はぁ？」
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