オリエント工業の中古ドール販売「ドール・セカンドライフ」とは
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オリエント工業が新たに「ドール・セカンドライフ」というサービス名で中古販売をスタートしました。中古ドールなら中古販売をする他店でも購入可能ですが、何が違うのでしょうか?今回はそんな話をしていきたいと思います。
ドール・セカンドライフはヘッド、ボディ別々で販売されています。
・ボディ
■ オリエント工業の製品は修理することを前提に作られている
「ドール・セカンドライフ」の話をする前に、オリエント工業の製品は「将来の修理を前提に作られている」というところが海外製ドールとの大きな違いです。
新品をオリエント工業からお迎えしたユーザは有償ではありますが、不具合が生じた際にオリエント工業の工場で修理を受けられます。人間の伴侶と同様に末永く一緒に過ごして欲しいという考えですから、その修理代も良心的な価格だと思います。
しかしこれは従来新品から大切に扱ってきたユーザへのサービスで、どんな扱われ方をしたか、どんな人の手を渡ってきたか分からない中古販売店やオークション等個人売買の中古品ではサービスを受けられませんでした。
しかし「ドール・セカンドライフ」の製品は中古品ですが、このオリエント工業の修理サービスを受けることが可能です。後述しますが簡単に言うと、「将来の修理を約束しても大丈夫」とメーカが思える製品だからです。
この将来の修理を受けられるか否かが、中古専門店と「ドール・セカンドライフ」の違いではないかと思います。
■ ドールのコンディションを厳しくチェック
様々な事情から供養ではなく「ドール・セカンドライフ」を選ぶユーザもこれから数多く出てくると思いますが、全てのドールが中古品として再生する訳ではありません。
シリコンドールの老舗、高品質みたいなイメージのオリエント工業の看板を背負っていますからやばい製品を並べる訳にはいきません。そこで厳しいチェックのの上、個体によっては部品取りのような形の再生もあり得る様です。
そして現在のコンディションから将来の修理を約束出来る様なコンディションの良いドールだけが「ドール・セカンドライフ」の対象商品として並ぶわけです。そしてそのコンディションは「左踵修正済、股関節シワ」の様に記載されますので安心して購入出来ます。
■ 徹底洗浄、時にはリメイクも
これは公式が公開している動画を見て頂くと一番分かりやすいのかもしれませんが、徹底した洗浄と必要に応じてリメイクも施されます。
特に洗浄については中古を選ぶ際に気になるところですが、前社長がこのサービスをスタートさせる時にこんなエピソードを聞いたことがあります。
新たに工場内に洗浄スペースを設け、社長はスタッフに中古ドールの洗浄を命じました。一通り洗浄が終わりスタッフが社長に報告したところ、社長は「じゃあ、舐めてみろ」と言ったそうです。
そしてその言葉に怯むスタッフに社長はやり直しを命じたそうです。「新しいユーザの元に行くのだから、自分が躊躇なく舐められるレベルにまで綺麗にしないとダメだろう?」ということらしいです。
下の動画はそんな洗浄から再メイクまでのプロセスを描いた動画です。(動画は公式ページから引用しています、再生すると音声が出ます。)
■ 結論、ドール・セカンドライフとは
私は自動車業界に居たことがありますので、このサービスを聞いたとき真っ先に「ディーラー認定中古車」を思い出しました。ディーラー車は整備をきっちりしてきた品質の高い車を保証を付けて販売していますので、車の知識がない人でも安心して購入出来ます。
「安心を買う」という言葉がありますが、品質が安定している反面価格は少々お高めです。オリエント工業の「ドール・セカンドライフ」はこんなイメージではないでしょうか。
一方中古専門店はメーカもコンディションも年式も様々な車が集結します。その分価格も安くなります。中古ドール販売店もこんなイメージではないかと思います。
但しここで品質の話だけをすれば、中古専門店に超極上品が並ぶことはあります。あくまでもどちらが上という話ではなく、品質が安定しているという点が「ドール・セカンドライフ」のメリットだと思います。
そしてもう一点はオリエント工業で修理をして貰えるか否かという点ではないでしょうか。ここは中古専門店で購入したドールは対応して貰えないので将来の修理を考慮に入れると「ドール・セカンドライフ」になるかと思います。自分で何もかも出来る手先の器用な人を除いてこの「安心」の部分は大きいと思います。
ドール・セカンドライフはヘッド、ボディ別々で販売されています。
・ボディ
※ 記事中の作業の写真はオリエント工業のホームページから引用