ドール向きAF設定を3つ
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カメラはあらゆるものを撮影する様に作られていますので、ドールを撮影するならドールを撮影するのに適したセッティングをしていく必要があります。今回はその中でAFについて説明していきたいと思います。
■ AF-SかAF-Cか
カメラのオートフォーカスには駆動方式がAF-S、AF-Cの2種類があります。ドール撮影の場合はAF-Sを選んでください。
AF-Sはピントが合ったらそこでAF駆動が止まりますし、ピントの精度が高いです。一方AF-Cは被写体が動いて良い様に常にAF駆動が少しずつ動いています。AF-Cは動いているものに対しては適応しやすいのですが、ピント精度はAF-Sに比べ劣ります。
ドールは動きませんので、AF-Sでかっちりピントを合わせて撮影した方がピンぼけ写真を減らせられます。
AF-Cは下の様なシーンで使用します。連写してもAFが電車の顔を追い続けてくれますので、何枚撮影してもピントが合っています。
■ AFエリアセレクト
このAFエリアセレクトはデフォルトでAUTOとなっている機種が多いかと思います。大半は問題なく撮影出来るのですが、AUTOは「一番手前のものにピントを合わせる」というアルゴリズムになっている為、下の様な写真の場合に不都合が生じます。
ドールの顔より手前に出した手にピントが合ってしまい、ドールの顔がボケています。
拡大するとよく分かります。
そこでAFエリアの設定を変更します。ドールは動きませんので、1秒、2秒ピントを合わせる時間が遅くなっても問題ありません。自分でどこのエリアでピントを合わせるのか選択出来る設定にしておく方が便利です。
顔(目)にピントを合わせて無事撮影が出来ました。
■ 親指AF
多くのカメラの場合シャッター半押してピントを合わせて、完全に押し込むとシャッターが切れるという動きになっていると思います。一見便利ですが、シャッターを押す指が少し緩んでしまった時など、再びピントを合わせ直さなければなりません。
そこでシャッターボタンからピント合わせの機能を切り離します。私は下の様なメニュー画面から「AF-L、AE-L」ボタンを押したときだけAFが動く様にしています。
フィルム時代からこの設定なので、シャッターボタンでAFが動くのがとても嫌で、カメラを買ったらまずこの設定をする位です。シャッターはシャッター、ピントは別ボタンでの方が考え方が楽だと思います。
しかしスタジオで働いていた時、別のカメラマンは「シャッターボタンだけで解決できる方が良い」と言っていたので、好みもあるかもしれません。親指でAFを動作させることから「親指AF」等とも呼ばれていますので、気になる方はネットで検索してみてください。