廃駅巡り 2
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先日保存された駅舎とホームを見た廃駅跡ですが、今回は周辺を見てみたいと思います。
駅、ホームは恐らく当時のまま、周辺に蒸気機関車や踏切警報器が並べられ交通公園の様な雰囲気です。
ホームは恐らく昭和53年の駅無人化前に停留所化されたのではないかと思います。
主に入換用として活躍したB20形蒸気機関車が屋根の下に保存されています。現在はここと梅小路の2両しか保存されていない貴重な機関車です。梅小路は現在京都鉄道博物館となっていますが、あの扇状機関庫は博物館という雰囲気ではなく、旧梅小路機関区という雰囲気なのであの場所は私にとっては梅小路なのです。
と保存機を満喫して戻ってきたら、何だか怒った雰囲気です、下手に出た方が良さそうです。
「何で、置いて行くのよ!」
「すみません。」
先程「昭和53年に無人化、停留所化」みたいな話をしましたが、かつてここは近くに朝日炭鉱があり貨物の取扱もする「駅」でした。この辺は鉄道が廃線となった約40年前より更に前の話になりますが、敷地内には遺構が残っています。
広場の奥にあるホーム跡、こちらが駅時代のホームだと思います。この駅跡の敷地が広いのはかつて線路が留置線も含め複数本あった証だと思います。当然上下線の交換も可能だったと思いますが、転轍機の取扱や信号の取扱には人員が必要になります。
奥側に線路が1本敷けるスペースがありますが、恐らく昭和53年頃に撤去されたのではないかと思います。
一般的には廃線直前の状況だけを見て「ここは赤字ローカル線だったので廃線になったのだよ」と説明すると思いますが、残っている広大な敷地がこの地で産出される石炭の輸送に必要不可欠な交通手段だったことを物語っています。
「ねえ、石炭輸送のお話は終わった?」
「はい。」
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