メーカー&販売店様に読んで欲しい。EX-LITEの様なドールが今市場には必要だと思います

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 最近のニーズとして軽いドールを欲している声が多い気がします。

 そして軽さという点ではぬいぐるみが一番有利なのですが、手間がかかる割にはリアルさに欠けるので価格が上げられず、メーカ的には難しいという話も聞きました。

 TPEドールの価格が下がりぬいぐるみ制作の工賃が上がった今、同じ値段ならTPEを選んでしまう人も多かろうというぬいぐるみドール界隈の懸念も納得できます。

 そこで過去にEX-DOLLが販売していたEX-LITEの様なドールを今こそ復活させてはどうだろうか?と思う訳です。

 2018年頃に日本の代理店が販売、一時期はエムズなどでも取扱っていましたが98,000円ではあまり売れず58,000円に下げ、更にアウトレットでは39,800円で販売されていました。

 当時はそういう状況でしたので、メ-カー的には黒歴史でもう販売したくないと思うかもしれません。しかし売れない理由はEX-LITEのコンセプトではなく別にあったと思います。

 EX-LITEのスペックを記憶の範囲で語ると身長160cm位でトルソーにヘッド、手足は着脱式という構成でした。分解が出来るというところをメリットに感じる人は多いのではないでしょうか。

 関節は幸福系初期のぬいぐるみドール程度で複雑には動きませんが、多少はポーズを取らすことが出来ます。そしてウレタンですから僅か8kg程度と非常に軽かったです。

 ウレタンの上にビニールのコートがされたような肌でしたから関節を曲げるとシワになったり、そのうちそのシワが癖になったりというところがありましたが、ぬいぐるみの布目や手の造型を考えるとTPE、シリコンには及ばないもののずっとリアルです。

 売れなかった理由の1番は顔がエキゾチックで多くの人に好まれる顔ではなかったと思います。勿論こういう顔が良いという人も居ると思いますしそう思う方はお迎えしたと思いますが、10人が買う顔と1000人が買う顔というのはあると思います。

 同様に肌の色もかなり茶色がかり一般的なドールの肌色と比べるとかなり濃い色をしていました。身長も160cm超えはかなり大きな部類だと思います。

 例えばこれを一般的な肌色の想定身長130cm~150cm位でボディを作り直しの様なヘッドを載せたり、あるいはMOZUの様なアニメヘッドを載せて10~15万円位の価格なら魅力的な製品になると思うのですが、いかがでしょうか。

 シリコンドールの約30万円、約30kgを受け入れられる人は全く問題がありませんが、全ての人が等身大ドールに命を懸けている訳ではありません。

 そんなにリアルじゃなくてもいいし、関節も凄くなくて良いのでもう少し軽いドールが欲しいという人も居るでしょう。色々な趣味がありドールにそこまでお金をかけられないという人も居ると思います。

 今の等身大ドール市場はどんどんリアルに向かって行く方向にはエネルギーが十分だと思いますが、そこそこに楽しみたい人向けのドールが無い気がします。

 金銭はまだしも年齢を重ねると重量の問題は誰もが避けて通れなくなります。この重量という問題にドール市場の新たなニーズがあると思っています。

 お顔。時代はまだTPEドール黎明期ですが、メイクや造型は現在でも通用するレベルです。しかしこういう強い系の顔を好む人は日本では少数派ではないかと思います。

 「少数派に訴求する顔だったので、少数しか売れなかった」というのが実情ではないでしょうか。自分好みの顔なら多少クォリティが悪くても欲しくなるものですが、自分好みの顔でないとどんなにクォリティが高くても欲しくはならないものです。

 ヘッドのジョイントはこの製品オリジナルです。今ならM16にしてシリコン、TPEドールと互換性を持たせた方がユーザの選択肢は広がりそうです。但しTPEとウレタンは最高に相性が悪そうなので、そこは要注意です。

 ボディ。腕と脚の切り離し部分が分かるかと思います。「分解できる」というのもこのドールの大きなメリットでしたし、こうしたニーズもあるのではないでしょうか。

 また向かって右側の脇近くにシワが多く寄ってしまっています。シリコンドールなどと比較するとこの製品の欠点となりますが、全体的な造形の雰囲気はぬいぐるみよりリアルです。

 腕や脚はこうしたジョイントで結合します。このまま装着すると着脱可能ですが、衝撃で外れる可能性があります。同梱のプラパーツを噛ませるとしっかり接合して永久に外れない仕様にもできました。

 手の造型です。指に針が縁が入っていなかった(と思う)ので曲げて固定することは出来ませんが、爪も別パーツで付いており陰影のボディメイクと相まってぬいぐるみよりリアルです。

 2017年~2018年頃から見かけ、2020年のコロナ前には姿を消していたと思いますのでかなり昔のモデルですが、TPE、シリコンのモデルが飽和状態の今、見直されても良いコンセプトのドールだと思います。

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