等身大ドールをGRⅢで手軽にサクサク撮影

 GRシリーズを知った当初は「一眼レフを使っているし、今さらコンパクトは必要ないでしょう」と考えていましたが、GRⅢを実際使ってみると手軽に等身大ドール撮影が楽しめるカメラとして手放せなくなりました。発売から1年少々が経ちましたが、今日はそんなことを買いてみようと思います。

 等身大ドールを撮影する者は同じ場所で風景や花などを撮影するカメラマンと比べ2つのハンディを背負っていると思います。1つは重さ、もう1つは撮影するまでの準備です。

■ GRⅢはコンパクトで持ち運びが楽

 まずは等身大ドールの重さですが、ぬいぐるみで2kg台、フレキシブルマネキンは5kg程度、シームレスドールだと20~30kgはあります。等身大ドールを撮影するときはドールを撮影場所まで連れて行かなければなりませんが、大きさもあるのでドールを運ぶだけでもかなり大変です。しかし実際撮影をするとなるとこれに一眼レフと交換レンズの入ったカメラバックが必要になるわけで、等身大ドールの撮影は持ち運ぶ荷物の重さだけでかなりハードルが高くなります。

 しかしGRⅢならポケットに入る大きさですから、カメラの重さを考慮する必要がありません。ドールさえ連れて行ければ撮影が楽しめるのです。

 一眼レフの中では小さくて扱いやすいと好評のK-70と比較してもこのコンパクトさです。

■ GRⅢは速写性能に優れる

 次に準備の話ですが、風景等はよい場所を見つけたらすぐ撮影が始められます。しかしドールの場合ポーズを決めて、髪を整えてとシャッターを切る前に時間がかかります。しかしGRⅢならシャッターチャンスを逃さない速写性能に優れていますからドールのセットが終わればすぐに撮影が出来ます。 ドールの準備分全部を補えるとは言いませんが、ドールのセットを終えてからが早いのです。背面モニターを見て構図を決めたらピントを合わせたい部分をタッチするだけで測距点が決められます。あとはシャッター半押しで合焦、シャッターを押しきれば撮影が終了します。

 構図が決まったら、目の位置をタッチ、あとはシャッターを切るだけです。

■ センサーサイズがAPS-Cサイズなので一眼レフ画質

 暫く使ってみてドール撮影故のハンディを吸収してくれるスペックがこのカメラにはあるなと気付いたのです。しかし肝心の写りはどうなの?というところが一番重要になってくると思いますので、実際にGRⅢで撮影した等身大ドールの写真を二枚用意しましたのでご覧頂ければと思います。

 APS-Cサイズのセンサーを搭載していますから画質は理論上一眼デジカメと同等、その上レンズ交換を考慮していないレンズ設計ですので、比較するレンズによっては一眼レフ以上のクリアな画像を叩き出してくれます。

 もちろんこのGRⅢは単焦点なのでコンパクト&画質が良い反面、ズームも出来ませんしレンズ交換も出来ません(通常の28mm画角の他クロップで35mm、50mmの画角も楽しめます)。

 しかしポケットにGRⅢとブラシだけ入れて撮影に出掛けると「ドール撮影ってこんなに簡単だったんだ!」という気持ちにさせてくれます。変化に富んだ写真をとなるとやはりレンズ交換が出来る一眼デジカメが必要になってきますが、このGRⅢもなかなかドール撮影と相性が良いと思います。

 「魚眼だ、望遠だとレンズ交換をするつもりは無いので重い機材は嫌だな」と思いながらも「やはり大きなセンサーならではの美しい画質が欲しい」とか「露出補正やホワイトバランス、仕上がり設定を巧みに変えて格好いい写真を撮りたい」という方には検討する価値があるカメラだと思います。

 とりあえずGRⅢなら気軽に撮影できるので、これからも「ラブドールはここまで可愛く、美しい!」ではGRⅢで撮影した写真が増えそうです。


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