25年前のソフビボディを思い出しながら、理想のドールとは?と考えてみます
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本日は私が初めてお迎えした「等身大ドール」である、オリエント工業(ファンタスティック)のソフビヘッドについて当時を思い出しながら書いて行こうと思います。
このモデルはシリコンモデルが普及するに伴って製廃となってしまいましたが、手軽さという点では優秀で我が家では今なお現役です。

純正アダプタで現行かれんさんヘッドを装着してみました。かれんさんは136cm、146cmのジュエルボディに合いますので、140cmボディもピッタリ違和感がありません。
私が等身大ドールを初めてお迎えしたのは2001年8月、そして初めて外で撮影したのが2002年の春頃になります。当時は私がお迎えしたオリエント工業のソフビドールが約13~14万円、他社はFRPで50万円位だったと思います。当時は実質選択肢は「これしかない!」位ドールがまだマイナーだった時代です。
そしてこのモデルは関節などはなく棒立ち状態で、首を回す、手を前後で組む位のポージングしか出来ませんでしたが、今でも軽い、倒しても壊れない丈夫さは良いと思います。
実際この後20年の間に関節付きドールもお迎えする訳ですが、関節も多ければ良いという話ではないと思う様になってきました。現在は人間と同じ様な関節になっていますが、自然なポーズにセットするのはなかなか難しいものです。
具体的に言うと立たせる為に股を左右対称に開くのは慣れないと難しいですし、膝や腰の角度がおかしいと変な立ち方になってしまいます。外でお邪魔にならない様にサッと撮って、サッと収納したい時はこの関節が無いモデルの方が好都合と考える場合もあり、25年近く経った今も我が家では現役です。

2003年2月に撮影した写真です。先程も書いた通り関節が無いので手をカメラストラップに引っかけてカメラを握持している様にセットしてみました。ドール全体の固定は柵に立てかけているだけです。
カメラに置き換えて話すと、全ての人やシーンで高性能な一眼デジカメが最適な訳ではありません。スマートフォンやコンパクトデジカメの方が都合が良いシーンや人もあると思います。
実際当時はこのドールを担いで山を登り、奥多摩の廃村で撮影したこともありました。140cm、10kgは確かに大きく重いですが、ハイキングレベルの山なら何とか同行も可能です。
そして先程も書いた内容ですがポージングに制約があるものの、逆に固定されているのでウィッグだけ整えればすぐに撮影出来るのは外での撮影で大きな利点です。

函館の朝市、こちらも2003年8月の写真で現在とは朝市の雰囲気も全く異なります。こうした人通りの多い場所での撮影も車いすでドールを運んで、立ちポーズに関節を動かして変更、指の先まで細かく関節をチェックして自然なポーズになってシャッターを切るとなると大変です。
この関節無しモデルなら5分程度でウィッグを修正した後、カメラの向きや首の向きを変えて数カット撮影出来ます。
今度は話を変えて140cmという身長について話していこうと思いますが、衣装はXSかXXSです。Sでもかなり大きいです。お迎えした時は「何でもっと大きく作らなかったのだろう、150cmを超えるサイズなら市販のコスプレ服も着せられるのに・・・」と考えました。
しかし私の身長は170cmですが、160cmドールの前に立つと私の目の高さはドールの頭頂部とほぼ同じ高さになります。10cm低いはずですが、「随分と大きいな」と感じました。可愛らしさを考えると140cm以下が良いサイズで、そう考えるとよく考えているなと思ったりもしました。
現在では同じ13~14万円出せば関節付きのTPEドールがお迎え出来ます。「安くなったな~、良い時代になったな」と思う反面、全ての人が現在の様な高度な関節を必要としているのかな?約30kgの重さを受け入れなければならないのかな?と思うこともあります。
今日ではこうしたエントリーモデル的な位置付けのモデルが無いのが残念なところです。
こうしたエントリーモデルが出て来ると裾野が広がるのでしょうか。逆に25年前と同じものが今日発売されても現在の関節モデル全盛ではなかなか苦戦を強いられるかもしれません。そして先日発売になったGUAVAドールの160cmがもう一回り小さくなって、軽くて扱い易さを求める層をカバーしていくのだろうか、そんな事を考えたりしています。

GUAVADOLL#DM08 160cm C-cup BJD アニメ 球体関節 JK等身大美少女ドール
他の取扱店:YOURDOLL、Happiness Doll
このモデルが素材もソフビで近い存在ではありますが、関節をセットする手間や、構造上立てかけられずスタンドがマストになりますので、手軽さでは今回紹介したオリエント工業のソフビボディが勝ります。
可動箇所が多く、しっかり固定出来るのでポージングはとても楽しいのですが、やはり気を使う点も多く、全ての要望に応えるドールを作るのはなかなか難しいものなのかもしれません。


























