等身大ドールは飛行機で運べるの?

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 等身大ドールを飛行機に乗せて、撮影に行くことは可能でしょうか?結論を申しますと、航空会社のルールに則っている範囲内なら「お預けの手荷物」として運ぶことが可能です。

 まずは機内持ち込み手荷物とお預けの手荷物について説明します。機内持ち込み手荷物とはスカイマークの場合「身の回り品に加え、下記の手荷物が持込可能です。」として合計重量10kgまで持ち込みが可能になっています。私はいつもカメラバッグと1/3ドールを機内に持ち込んでいます。

 一方それより大きな荷物はお預けの手荷物として荷物室に積んで運んで貰います。スカイマークの場合長さ120cm、20kgまでは無料で運んで貰えます。それ以上の場合32kgまでは運んでもらえる様ですが、別途有料になります。長さは身長ではないのでヘッドを外せば20cm位短く出来ます。私は想定身長120cmのフレキシブルマネキンでしたので、今まで長さ、重さとも問題になったことはありませんでした。

 また「われもの扱い」は可能ですが、一般的な荷役に耐えられる様な対策をユーザー自身で行っておくことが必要です。私もボディは比較的ぞんざいですが、ヘッドは段ボールでしっかり梱包して同梱しています。

 後述しますが口癖で「軽く投げても大丈夫な位ですけど、重たいものを長時間上に置かないでください。潰れちゃいますので。」と言えるレベルで荷造りしています。

 当日は搭乗手続きをしたら、カウンターで「お預けの手荷物」として預かって貰います。この時「中身は何ですか?」と聞かれますので私は「撮影用のマネキンと三脚、それに衣類が入っています。」と堂々と簡潔に答えています。

 「人形が入っているなんて趣味がバレて恥ずかしい」と思う人が居るかもしれませんが、ここで担当者が知りたいことは航空機の安全運行に問題があるか否かで、人の趣味には全く興味がありません。むしろ変にしどろもどろになるとかえって「何か怪しい、不審物?」ということになってしまいかねません。

 そして念の為に言っておきますと嘘はダメです。このあとX線を通しますから申告と中身が異なると怪しまれます。

 私の様な答えだと仕事っぽくも聞こえるかと思いますので、もし気に入ったら真似してみてください。常に撮影に出掛けていて「手慣れている」雰囲気を醸し出すのがポイントですw。

 そして先程書いた「軽く投げても大丈夫な位ですけど、重たいものを長時間上に置かないでください。潰れちゃいますので。一応われもの扱いをお願い出来ますか? 」と申告して「われもの扱い」にして貰います

 到着してから撮影したものですが、「われもの」には「FRAGILE」のタグが付きます。またピンクのバンドに付いているイエローのシールは保安検査終了の証です。

 これらの一連の手続きを含め飛行機の搭乗には色々とプロセスがありますので、遅くとも出発の30分前、出来れば1時間前に空港入り出来ると心に余裕が出来ます。私は列車の遅延なども考慮して2時間前に行き、余った時間はデッキで飛行機を見たり、カフェで時間を潰します。

 荷物室に積まれた荷物はこの様なコンテナで到着ロビーへと運ばれます。我が娘もコンベアに載って荷物室から出てきました。

 毎度の事ながらコンベアに載って娘が出てくると一安心です。

 私が北海道で撮影をする際のスカイマークでの取り扱いを紹介しましたが、細かなルールは航空会社や路線でも異なります。航空会社のホームページを確認したり、確実を期すなら空港の搭乗口に事前に行って確認するのも手です。

 また微妙なラインだと検査員によって前回良かったけど今回ダメと言うケースもあると思います。そんな時は「前は良かった」と食い下がるのではなく、ダメな根拠がある以上引き下がるしかありません。前回が正しいのではなく見逃されていただけという考えです。航空機は事故が起きた時甚大な被害になりますので、地上の乗り物に比べ厳しい制約があり、機長等にも特別な権限があります。

 私が実際体験した例として機内に持ち込むドールは約50cm、機内持ち込みの制限は55cmで普段は問題なかったのですが、袋の長さの関係で一度「長い」と言われたことがあります。しかし上に書いた通りなのでその場で脚を曲げて短くしたら「それなら大丈夫です、ご協力ありがとうございます。」と返ってきました。

 等身大ドールは50cmドールの様な臨機応変が効かないので、少し安全マージンは取っておいた方が良いかもしれません。また条件が厳しい時は無理をせず、宅配で空港近くの配送センター止めで送っておくのも手です。

 と色々書いてきましたが、実際のところ私自身、ドールがフレキシブルマネキンで軽いということもあり、気力がみなぎっている往路では時々使います。しかし撮影で力尽きた復路では100%宅配の配送センターに預けて家まで後日送って貰います。数千円の負担はありますが、宅配の方が圧倒的に楽です。

 また更に重いリアルドールなどの場合、輸送の基準云々の前に電車で空港まで運ぶのも辛そうです。買った時の段ボールに梱包して宅配で目的地近くの配送センターへ送っておいた方が楽なだけでなく荷物を無事に運ぶと言う点でも安心とも言えます。

※ 航空機の利用については他の交通機関以上の様々な制約があります。今回の記事は自分の実体験を元に記載していますが、空港で検査員の判断が記事と異なった場合は検査員の判断が優先されます。

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