ドールのエア漏れと向き合う

2013年3月3日 0 投稿者: dollman_senoo

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 メーカや販売店はあまり好きな話じゃないけど、エアドールはいつかはエア漏れを起こす。考えてみれば60万するシリコンドールも歳月が経てば裂けるし、ぬいぐるみドールは汚れたり、破れる。人間だって怪我をするのだからエアドールだけ絶対エア漏れを起こしちゃいけないともいえない。じゃ、エア漏れとどう向き合うかという私個人の見解。

 私のエア漏れ経験は、帰ってきたらぐったりしていてまたその顔が物悲しそうな訴える様な顔をしていたのをよく覚えている。ここで選べる選択肢は2つだろう。

1・新しいボディを調達する。

2・補修や綿詰めを実施してそのボディを使う。

 私的には2の方がよいのではないかと思う。エア漏れを起こすたびに新しいボディを消費しても何も残らない気がするのだ。補修する為に接着剤を用意して丁寧に補修してやる、あるいは綿詰めを行うほうがドールへの愛着が湧くと思うのだ。また漏れた箇所を特定すればそこに負荷が掛かっているので負荷がいかない様に大切にしたりもするだろう。

 なのでエア漏れはドールとのコミュニケーションの第一歩位に考えて自分の手で蘇らせてあげるのがよいと思うのだ。

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 先日namacoショップを運営する「カイゼル」の社長さんとドールについて意見交換をする機会があったのだが、そのとき社長さん曰く従業員には綿詰めを体験させているらしい。そうすることによりドールに愛着が湧くのだという。綿詰めセットにある「お前の魂も一緒に詰めろ!」の一文はそんなスタッフが綿詰めをしながら思ったことなのかもしれない。

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 少しオーバーな話と思うかもしれないが、コツコツと部屋で綿を詰めて出来上がったドールはもう大量生産のうちの一個とは違うのだ。真のマスター誕生の瞬間かもしれない。

 「リアルな女性=面倒、ドール=気を遣わなくて楽」みたいな固定観念があるが、ウィッグは手入れを怠るともつれて汚くなるのでこまめな手入れが必要、ドールに匂いや汚れが付かない様に気を遣う必要があるし、一緒に寝ていて布団の匂いが付けば洗ってあげる必要がある。当然破損すれば早めに補修もする。しかしこれを面倒がらずにやれば、ドールはいつも輝いているし、マスター達に癒しを与えてくれるのだと思うのだ。人間の女性も、ドールも気を遣ってあげなくてはいけないのは同じ、ただ気を遣う箇所が違うだけなのかもしれない。