全盛期の遺構が数多く残る!奥羽本線 板谷駅
四段スイッチバック、二番目は板谷駅です。ここは往時の出発信号機やスノーシェッドも残り当時のイメージが一番残っている駅です。スノーシェッド前に立つ4つの出発信号機を前にスイッチバック華やかし頃の板谷駅をイメージしてみるのも面白いかもしれません(私は生まれていませんが・・・)。
板谷駅は先程の赤岩駅と異なりスノーシェッドの中に駅があり薄暗い雰囲気です。赤岩方に歩いていくと駅出口、旧スイッチバック駅跡へと行けます。
ホーム先端の待合室はログハウス風。次の峠駅とこの板谷駅間は4~5時間のハイキングコースにもなっています。こんな待合室で列車を待つのも楽しそうです。
更に整備された歩道を歩いていくと駅出口、その前に旧スイッチバック駅跡を見ることが出来ます。
左に見えるスノーシェッドは当時のものです。右には急勾配の本線が見えます。ここを猛スピードで山形新幹線が上っていきます。あ、接近警報が鳴っています!新幹線が来るかもしれませんよ?
上り「つばさ」が峠を下っていきます!上りなのに下ってとか・・・ね、ね、面白いでしょ?
勾配は1000分の36、板谷峠の最高勾配は1000分の38だからここはかなり急な区間です。36パーミルとも言いいますけど、あおいはどちらかというと1000分の派です。パーミルはあんまり言いません。
スノーシェッドは明かり取り部分から外の光が入りますが、基本的に薄暗いです。名前の通り冬季に雪により列車が立ち往生しないよう雪深い吹き溜まりなどに建てられる雪覆いです。
スノーシェッドを出ると旧スイッチバック駅跡です。対面のホームが存在する空間の手前には鉄柱に四つの出発信号機が並んでいます。一番線、二番線用にそれぞれ上り、下りで計4個の出発信号機になります。ここがかつて交通の要所であったことを物語る立派な遺構です。あおい的にはここで一番見て欲しい物の一つです。
かつてのホーム跡は保線基地になっていますが、かなり草で覆われていますので足元に気をつけて下さい。駅名板も錆で覆われているものの辛うじて「いたや」の文字が読むことが出来ます。
錆だらけの周辺案内板の奥には油脂庫が!重厚な石造りの油脂枯は当時物です♪
折返列車用の出発反応標識、「レピータ」と呼んでもいいですよ。
ホーム先端まで行ってみたかったのですが、草が多いので私はここまでで戻りました。全くの放置状態で一部は崩れたりしている箇所もあるので見学の際はくれぐれも気をつけて下さいね。