秘境感抜群!奥羽本線 赤岩駅
奥羽本線(今は山形新幹線と呼んだ方が分かりやすいでしょうか?)には板谷峠という急勾配の難所がありかつては福島方から赤岩、板谷、峠、大沢と4駅続けてスイッチバック駅が存在し「板谷の四段スイッチバックと呼ばれていました。今日はその中の赤岩駅をご紹介します。
何の変哲もない山間の駅という感じですが、ここは秘境駅としても有名な駅で、電車以外の手段で来るのが困難な駅なのです。秘境駅とは牛山 隆信さんが作り出した言葉で、秘境駅で検索すると沢山の本がでてきます。
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停車する列車は、一日6往復。3年前の写真にはなかった「冬季通過」の文言や「熊出没注意」の張り紙が寂しさを感じさせます。駅が自然に還ろうとしているのでしょうか?しかし一方で訪問者によるミクのイラストにまだまだ来訪者も居るんだなという安心も感じます。
草の中に列車接近警報装置を発見しました。もう再び動くことはないのでしょうね・・・。
かつての駅名板も錆で文字が読めなくなってしまっています。
石を積み上げたホームの跡も残っています。本線からこちらに列車がスイッチバックしてきてお客さんの乗り降りさせていたのですね。停止目標なども残っていて駅の跡!と言う感じです。
反対側にもホームの跡がありますが、こっちは単なる板を渡しだけの乗降台という雰囲気です。また高圧線の鉄塔を建てるために一部が切り取られてしまっています。
山間の駅に併設された変電所。草むした周辺の雰囲気とは対照的に綺麗な感じの建物で少々違和感を感じます。
さらに駅から離れてみると完全に山道になってしまいました。駅前の唯一のメインストリートなのですが、これが秘境駅と呼ばれる所以です。
三年前は写真で見るともう少しこざっぱりしていた様です。
ここから道は左に曲がり車がやっと一台通れるかどうかの山道になります。奥のトンネルは引き込み線を延長したくても山に当たってしまう為、やむを得ずトンネルを掘ったみたいですね。現役時代は駅からずっとトンネルまでレールがあったわけです。
三年前に山道に上りトンネルの中を撮影した写真です。当時のレールは撤去されずにトンネル内の残っているのが確認出来ます。さらに右側にちょっと見えるレールが本線です。高低差が凄いのが分かります。板谷峠が難所と呼ばれる所以です。
ちなみにこの山道をずっと行った先と思われる場所の写真がこれです。ナビの目的地に赤岩駅を入れて進んでいくと入り口に「通行止」の柵、ここで引き返したことがあるそうです。多分車で行くことは無理だと思います、電車で行った方がよいと思います。