給水塔やスノーシェッドが見所!奥羽本線 大沢駅
板谷峠四段スイッチバックの最米沢寄りの駅が大沢駅になります。秘境駅の赤岩、力餅の峠と言った特徴もなく、板谷駅ほど残存物のスケールが大きいわけではありませんが、給水塔跡や駅入り口の通りから見るスノーシェッドが見所です。
ここも板谷、峠と同じくスノーシェッドの中に駅があります。明かり取りが屋根にありますが、薄暗い雰囲気です。
板谷駅はホームのスノーシェッドと通路にある旧シェッドが別でしたが、ここは峠と同じ一体型です。スノーシェッド出口付近にホームが見えます。
スノーシェッドの中で見つけた35キロの速度制限標識、これは当時の物だと思います。
当時は本線から複線で分岐していたのでしょう。一本分がホームへの通路、もう一本が保線基地へのレールとして使われています(改軌していますが・・・)。
スノーシェッドを出ると左側に出発信号機が残っています。しかし1本の出発信号機なので板谷駅ほどの迫力はありません。しかしここで落胆していけません。
この小屋は当時の物でしょうか?あと、このだるま転轍機、「だるま転轍機=ローカル線=当時の物」みたいな思考になりますが、当時は奥羽本線の駅ですから構内の転轍機がだるまな訳がありません。保線用に転用されてから設置されたと考えるのが妥当ですよ。
外に向かってもう少し歩くと左手の茂みの中に煉瓦造りのこんな物を発見できます。峠の走行で多くの水を使った蒸気機関車が給水するのに使ったのでしょう。
更に進むと旧ホーム跡を見つけることが出来ます。石を積み上げたタイプですが、左手のホームは草で埋もれてしまっています。右手のホームは駅の外に出る通路になっていますのであまり草は生えていません。では右手のホームに行ってみましょう。
やはり駅名盤は錆に覆われていますが、辛うじて「おおさわ」の文字を読むことは出来ます。
駅入口にはこんな看板が立っています。旧ホームが入口代わりになって本線上に移設された新ホームまで歩く感じは4段スイッチバックの駅全てで共通です。さあ、ここから公道に出る橋の上からスノーシェッドを眺めてみましょう。
福島方はこんな感じです。この中を新幹線が高速で抜けていっていると思うとちょっとワクワクしませんか?
そしてこちらが米沢方。あおい、板谷峠四段スイッチバック駅全駅制覇です。最後まで読んでいただきありがとうございます!