奥多摩ロープウェイ跡(2)
前回は駅舎を見学しましたが、改札を抜け階段を降りるとロープウェイの乗り場があります。そして何と当時のロープウェイがそのままの姿で残っているのです。これは凄いことです!!
さ、見学を続けましょう♪
あ、ロープウェイのゴンドラが残っていました。宙吊りの当時のままの姿です・・・。みとう号といいます。対岸の河野駅にはくもとり号が止まっている筈です。筈というのは今は河野駅は立ち入り禁止で入れなくなっているので・・・。
ゴンドラの中も探検してみましょう♪
窓ガラスはすべて割れ、シートも撤去されたがらんどうな状態は不気味な感じさえも受けます。
駅名板は対岸の河野駅の文字が。みとうさんぐちは漢字で書くと「三頭山口」で近くの(といっても少し距離がありますが)三頭山への登山口だったのです。
・・・。
降りて周辺も見てみましょうか・・・。
ホームから見渡せる風景に大きな橋があります。
ロープウェイが開業した当初はこの橋が無く対岸への移動手段としてロープウェイは必要だったのですが、この橋が出来てからは車で5分ほどの距離、ロープウェイは存在価値を失ってしまいました。
当時、週末の朝夕は多くの登山客がここのロープウェイを乗り降りしたんでしょうね。
そんな乗降ホームやゴンドラは比較的綺麗な状態で残っています。
突き当りには機械室があります。ゴンドラを吊っているロープを動かす滑車が中にありました。
あ、こっちに階段がある・・・。
窓が小さな機械室は薄暗い雰囲気ですが、ロープを動かす滑車は当時のまま静かにその部屋に眠っていました。このロープウェイ、書類上は廃止ではなく休止と聞きました。しかしこのままの状態で運転を再開することは不可能なことは私でも分かります。しかしここ機械室の滑車は「休止」の言葉を信じて動き出す日を待つかのように朽ちずに佇んでいました。