ひたちなか海浜鉄道「那珂湊駅」&平磯太陽観測センター

2013年6月17日 0 投稿者: dollman_senoo

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 ひたちなか海浜鉄道、湊線といえば沿線に「平磯太陽観測センター」がありますが、これは100年の歴史のある独立行政法人 情報通信研究機構の観測施設です。しかし春に廃止という噂を聞きやってきました。存続の時期など詳しいことは分かりませんが、まだ特徴的なアンテナは残っていました。湊線の車窓に広がる田園風景のなかに大きな白いアンテナはとても目立つ存在で淋しい限りです。

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 パラボラアンテナを大きくした感じの佇まいですが、無人で太陽を追跡できる優れものです。冒頭の写真のように大中小3つのアンテナでお爺さん、お父さん、子供みたいな三世代みたいで可愛い雰囲気です。

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 「平磯太陽観測センター」なので平磯駅の駅名板にアンテナの絵が描かれていますが、実際歩いていく時は磯崎の駅のほうが近く、駅から片道20分くらいです。

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 日が暮れてきたのでそろそろ駅に戻りましょうか・・・。

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 施設前の道はこんな感じで一面の田園風景。障害物が何も無い環境だからこそ太陽の観測には最適だったのでしょうか?麦や芋の畑が見られました。芋はこの地の名産品「干しいも」にもなります。

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 帰りに那珂湊機関区が併設されている那珂湊駅に立ち寄ってみました。湊線の拠点となる駅で上下列車の交換も通常はここで行われます。またJR接続の勝田駅を除くと唯一の駅員常置駅です。

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 那珂湊機関区には国鉄型といわれる古い気動車がたくさん所属しています。折角なので今日は運用に入っていないその国鉄型を見に来ました。キハ205以外は非冷房なので夏本番になると走る回数が減ってしまいます。地元の方からすれば冷房の効いた快適な車両のほうがいいですよね。ひたちなか海浜鉄道は日、出づる道なので夏は暑いのです!梅雨が明ければ沿線は海水浴シーズンを迎えます。

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 これが日本最古の営業運用に入っている気動車キハ222です。なんと生まれは昭和37年、北海道の酷寒の地で働いていた元羽幌炭礦鉄道の車両です。運転席の窓に丸い装置が付いていますが、これは旋回窓といいます。普通窓の雪を払うにはワイパーが使われますが、北海道の大雪には耐えられないので窓を高速で旋回させ雪を飛ばすのです。アタイもちゃんと説明が出来るように勉強しました!バカじゃないんだからね!!

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 駅前の茨城交通の車庫にはガルパンのラッピング車両が!この湊線は元々茨城交通の線だったのですよ。古い地図を見ると「茨城交通 湊線」と書いてあります。