エアドールの穴をホットボンドで補修する
「ホットボンド」という物がある。ビニール樹脂の溶棒を左写真のガンの先端で溶かし塗りつけるものだ。ビニールなので弾力性がある、よってエアドールの補修に使用できないか試してみた。
goot ホットボンド トリガー付 HB-45 |
goot ホットスティック HB-40S クリア |
イメージとしてはハンダのビニール版と思って貰うといい。冒頭写真右側の半透明の棒が溶棒でガン内部で加熱され接着剤のようにドロドロになる。ガンのトリガーを引くとそのドロドロに溶けたビニール(元溶棒)が先端から出てくる。それを塗りつけると接着剤となり、冷えると固まる。このホットボンドがよいと思った点は3点だ。
・弾力性がありエアドールの膨らましたり、縮めたりに対応できそう。
・この時期なら数分で冷え固着する。作業が素早く完了する。
瞬間接着剤は固着が早いが、弾力性がない。また通常接着剤は数時間から1日固着まで時間が掛かるので使いたいときエア漏れ、1日待つのってどうよ?ということでエアドール補修にかなり適していると思った。
接合部に5ミリ程度の裂けが発生していた。平面と違いこういう箇所は「エアダッチ補修キット 」で接着しにくい場所だ。
ガンでボンドを抽出し、穴に盛ってやる。今回はエアが入った状態で盛ったので固着後僅かにエア漏れを起こしていた。再度エアを抜いて上から盛り直してみたところエア漏れは止まった。面倒でも一度ある程度エアを抜くのが補修の基本みたいだ。
一度盛った上に更に盛ったので厚ぼったくなったが、きれにエア漏れは止まった。作業時間10分程度、かなり早い。
注意点
・今回は「最近、妹が添い寝を求めてきて困っています。寝不足注意! エアピローエディション 」の補修を実施した。結果透明ビニール、表面の白ビニールの裏側はよく付いたが、プリント面に付けたボンドはポロッと簡単に外れてしまった。プリント面の裏側はちゃんと付いたので「ベタベタしないサラサラ表面加工」がいたずらしているのかもしれない。同じサラサラでも「オンナノコのカラダ 」はちゃんと付いた。
・ホットボンドのコンセントを入れて暫くすると溶棒は溶け始めトリガーを引くと接着剤は出てくるが、完全に暖まった状態のドロドロ状態の方が接着力が強い気がする。慌てず5分位待ちドロドロになったホットボンドで接着を試みると成功する確率が上がるだろう。
・ホットボンドの接着能力だが、めちゃくちゃ強力というわけではない。エアドール補修には耐えられるようだが、強く引っ張ったりしたら剥離する。
・溶棒は本体にも3本付属してくるが、思ったより早くなくなる印象だ。「goot ホットスティック HB-40S クリア」を一緒に購入しておいた方が安心だ。
以上の注意点に留意すれば従来の接着剤にはない弾力性と即作業性を兼ね備えたホットボンドの恩恵にあずかれる。とにかく早く、10分程度の作業時間で補修が完了する、「エアダッチ補修キット 」で接着しにくい張り合わせ面に盛ることが出来るのが魅力だ。