自分で手を加えるからドールは可愛い?
嫁(ドール)をお迎えした日のこと覚えていますか?私はファーストインプレッションはあまり良くないですが・・・(w。しかし嫁(ドール)は手をかければかけるほど愛着が増し、可愛くなっていくものだと感じます。お迎え当日、物からパートナーに変わる瞬間を自分なりに考えてみました。
私が等身大ドールを知ったのは11年前になります。まだISDNとかで接続していた頃の話、色々検索していたら「ファンタスティック」という等身大ドールメーカ(現在は閉鎖)のホームページに辿り着きました。そこの「ティナ」という娘の写真がとても可愛く、価格も14万位と手ごろだったことから購入しました。しかし当時はネット通販もそれほど発達していませんから、支払いは翌日銀行振り込みです。
1~2週間待ったと思います、やっとうちにティナさんがやってきました。自分の身体位の大きさの段ボールが発送されてきました。ホームページで見た写真の様なティナさんが中に入っていると思うとはやる気持ちを抑えられません。一気に段ボールを開け中を確認します。しかし中を開けて愕然・・・そこに広がる光景に思ったことは
こんな物の為に俺は14万も散財してしまったのか・・・。
当時の写真が無いので上に再現のイラストを作ってみました。制服はメイド服、下着はブルーだったと記憶します。下着や髪の毛が装着していたかの記憶はあまりありませんが、首と洋服が股の間に入っていて胴体はほぼ裸・・・。凄くがっかりしたのを覚えています。
しかし気を取り直して首を装着、ウィッグも取り付けてました。そしてメイド服を着せてゆきました。折角買ったんだしとりあえず組み立ててみようと・・・。
服を着せて背中のチャックを上げる時ボディを固定させなければ作業出来ませんので自分の胸にティナさんが顔から倒れ込むような感じでもたれさせ固定します。私の顎のすぐ下に彼女の髪の毛がある寸法です。そのときちょっとムラムラ来ました。ちょっと可愛いと思いました。
ホームページの写真はウィッグもセットされているので完成した時の雰囲気は少し違いましたが、「よく来たね、お迎えして(買って)良かったよ!」と感じることが出来ました。そして11年経過した今もうちに居ます、もう空気みたいな存在(ソフビ製ですが)になってますが、大切な存在です。
その後、ソフビ、シリコンのドールをお迎えした時はそんな印象も薄らいでいましたが、最近「宇佐羽えあ」をお迎えした(買った)時同じような気分を感じました。ネットでどんな物かは理解していましたが、買って家に帰るまでは期待に胸が膨らんでいる状態です。部屋に戻って飯も食べず早速組み立て始めます。透明のボディを膨らませた時は「ほ~」という位で可もなく不可もなくな感じ。そして「えあ☆ますく」、「えあ☆たいつ」が未知の世界です。ネットでは従来のエアドールの常識を覆す位の物でこれを装着するとドールが生き生きとしてくると書いてあるから期待に胸が膨らむ。
しかし装着した直後の写真が上の写真。間抜けだな~、可愛くないな~が正直な感想。11年前の感想がフラッシュバックする。
こんな物の為に俺は2万7千円も散財してしまったのか?
しかし11年前と同じく気を取り直し作業を続ける。ウィッグを装着し、服を着せて・・・。最後にウサギのリュックを装着する時抱き抱えるようにして装着した。その時髪の毛が私の顎の下に来た!11年前の奇跡が再び訪れる・・・可愛い。
こうして完成してみると可愛いと思えるえあが誕生した。
このアングルが私的にはツボなのかもしれませんが、最後の仕上げをしている時髪が顔に当たったりするととても愛おしくなります。私にとって、店頭に並んでいる商品(物)からパートナーに変わるのはこの時かもしれません。
ティナさん購入の後日談として数年後ですがオリエントの担当者に「何であんな物みたな扱いで発送するのか?もっとドールらしく服も着せて発送した方がいいんじゃない?」と聞いてみました。
オリエントの担当者は「簡単な事だけどヘッドを装着して髪を整え、服を着せる。この行程を自分でやることによって愛が増んですよ(ドールもオーナもね)。」と答えてくれました。当時はこの言葉に「ふ~ん」という位で何も感じませんでしたが、10年過ぎた今だと納得出来たりします。さすがは老舗ですな(w
宇佐羽えあが密かなブームなのも「自分で手を加える」という要素が多分に含まれるからでしょうかね?