J-Bウェルドを使用したオビツ150の関節補修注意点まとめ

2013年9月10日 0 投稿者: dollman_senoo

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 これまでの「J-Bウェルド オートウエルド」を使用したオビツ150の関節補修について、接着剤の使用方法を中心に作業の注意点をまとめてみた。

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1・まずは壊さない

 当たり前だけど壊さなければこんな苦しみを味わなくてすむ。写真は肩の関節だが、緑方向の動きには対応できるが、赤方向の動きには対応していない。今回は過失だが、赤方向の力を掛けてしまったため関節が壊れたと予測できる。(写真は1回目の補修時の写真、最後の二次実験に比べ接着剤の量が少ない。)

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2・接着剤の混合は多めに、比率の1:1を厳守する

 第一次実験が失敗した大きな原因は混合のミスと推測できる。この混合が成功の成否を握っているので以下の注意点に留意して作業して欲しい。

JBウェルドのレビューで低評価を付けている人の多くは小さい部品を装着している傾向にある。何故か少ない量を混合すると固まりが悪いみたいだ。そこで多めに混合する事をお勧めする。理由は分からないけど少量をチマチマやると24時間経過しても固まらないことが多いみたい。

・黒/赤の混合比は1:1。目分量でもきっちり分かると思うので混合比を守る。

・へらを使用して念入りによく混合する。きっちり混ざっていないと硬化ムラが生じる。25分以内に盛って接着すれば大丈夫なので慌てずに作業しよう。

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 この接着剤は黒が主剤、硬化剤は赤(内容物は白色)。一次実験で失敗した理由の一つに混合比がある。赤が主剤と思っていたので出した接着剤が「赤>黒」だったにも関わらず作業を続行してしまった。しかし鉄の成分が入った主剤が黒だったので「赤>黒」なら本来の強度が出なくて当たり前。

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3・針金の骨も入れておいた方がよい

 今回は2.5mmの針金を入れたがコレがベストな寸法かは分からない。部屋にこの線径の針金があっただけ。しかしあまり太いと針金がプラパーツを破ってしまう恐れがあるし、細いと役に立たない。当初は1ミリを入れてみたが、気休め以下の効果だった。(写真は一般の接着剤で補修して壊れた直後の写真。なので接着剤のカスが断面に付着しているが、これは次の接着の時は紙ヤスリで綺麗に落とす。)

4・下地処理は紙ヤスリで念入りに

 また接着面を綺麗にする&足付けのためにサンドペーパで周辺を磨くことをお勧めする。私は#60の木工用紙ヤスリで下処理をした。表面がザラザラになれば表面積が増し接着力アップになる。

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5・周辺への盛りつけ

 固まればかなりの硬度を誇るのでこの様に破損部分付近を補強する様に盛ってやれば強度は増す。他のパーツに干渉しないか?他のパーツに接着剤が付着しないように用心して接着、盛りつけ作業を実施しよう。ちなみに1滴付くだけでも場合によっては簡単に外れないくらい固着する恐れがある。普通の接着剤とは桁が違う、はみ出さないよう用心すると同時に付いてしまったら固着する前にふき取るよう注意したい。

 オートウエルドと似た商品でクイックウエルドと言うのがあるが、これは会社が同じでオートウエルドの即乾版。作業時間は早まるが、強度はオートウエルドの方がある(強度はクイックの方が半分まで落ちるみたい)。参考まで。