等身大の肩に掛かる力は60cm級の14倍
早速昨晩黒子の肩を補修した。今度はネジの締め付けトルクも緩くしてポーズは保持できないけど多分骨折しない仕様。完全硬化の今晩を待って再び装着予定。
1・オビツさんは素早い対応
実はそれと平行してオビツさんにホームページのメールフォームから部品が破損した旨のメールを送っておいたのだが、朝発送して夕方には返信が来た。簡単にいうと「肩関節ASSYで弊社に送って下さい。破損部分の前後も含めて点検して良品を送ります」みたいな内容。大変親切なありがたい話だけどちょっと使う用事があるので来月頭まではこのまま補修パーツで過ごそうと思っている。
2・肩に掛かる力を再度検討してみた
一度骨折して部品を交換した人なら分かるだろうけど腕のポーズが保持できるくらいまでネジをねじ込んでいくと肩関節ASSY単体では雑巾を絞るくらいの力を加えなければ肩を回す方向の関節は動かない。でもネジを緩めるとポーズを保持しない。腕を持ってポーズを変えるとテコの原理でそんな力が掛かっているように感じないが、この関節には凄い力が掛かるのだ。
では何故それくらい固くしないといけないのか?考えてみた。60cmのドールに比べてほぼ3倍の大きさ。関節に掛かる力も3倍?と考えそうだが、少し違う。
等身大と1/3ドールをイメージしてイラストを書いてみた。こういうポーズの場合肩に掛かる力は腕の重量になる。では小さいドールに比べ等身大がどれだけ多くの力が掛かるか?1/3ドールの総重量は約700g、等身大は約10kg、比率で言うと14.2倍の力が掛かっていることになる。関節の強度は15倍無いと駄目と言うこと。小さいドールの指先に書いた矢印を14倍したらイメージが湧くと思う。
何でこんな事を書いたかというと多分「オビツ150 骨折」で見に来る人も多いと思うが、等身大は想像以上力とか掛かって大変。なのにこのオビツ150は10年ドール生活してきた自分が考えるに良心的価格、むしろ安いと思う。
もしこれを普通の家電製品のように「壊れなくて当たり前!」という発想で接するととてつもなく高い物か、あるいは採算が合わない物になってこの世に存在できなくなる事を危惧しているのだ。
勿論オビツに対する要求は人それぞれ、決して安い買い物でもないので私がとやかく言うことでもないのだが、冒頭のメールの通りオビツさんも今真剣にこの問題に取り組んでいると思うので暫く温かい目で見ていると改善策を講じてくれるのではないかなと思っている。