宇佐羽えあ 頭部の綿詰め
「人形は顔が命」とはよく言ったもので、顔は可愛いに越したことはない。しかし普通であっても毎日一緒にいると(見ていると)慣れてきて可愛く感じるものだ。しかし宇佐羽えあの長所である「空気を抜いて小さくする」を行使するとインナーマスクも顔がプリントされたマスクも微妙にずれてしまうという欠点となる。伸縮を繰り返す度に違う表情、これでは「俺嫁」とは呼べない。そこで今回は生命である「顔」は綿詰めし形状を保持、しかしボディ部分は空気式というハイブリッドボディとしてみた。その改造内容を紹介する。
作業内容は大きく分類すると以下の4作業。
1、後頭部を10センチほど切開し頭部内部の作業を出来るようにする。
2、胴体と頭部の隔壁中心部にある穴を塞ぐ
3、後頭部の切り込みから綿詰めを実施し形状を整える。
4、切開箇所をテープで塞ぎマスクを着用する。
上の写真は胴体、頭部の隔壁を自転車用パンクパッチで塞いだ様子。後頭部の切り込み位置は後ほどの完成直前のテープを貼った写真を参考にして欲しい。その付近を切開している。
私はパンクパッチを使用したが、無ければビニールでも構わない。しっかりしていて弾力性のある物を選ぼう。接着は2行程に分けてある。下のイラストを参考にして欲しい。
1、加工前の状態。この中心部の穴を通って胴体から頭部に空気が流入し頭部を膨らませている。
2、パッチを当Blogオススメ(w「ウルトラ多用途SU クリヤー」を使用して接着。空気の漏れがないようたっぷり塗って接着。数時間放置し完全硬化しないまでも固定するまで放置する。
3、2の状態でエア漏れがないことを確認して3のようにパッチ周辺に「ウルトラ多用途SU クリヤー」を盛りつけ補強する。
3の作業は万一黄緑色部分の接着剤が将来劣化してエア漏れしても水色部分で漏れを防ぐ為の対策工事。綿詰めすると改修工事が面倒なので二重系統化してエア漏れの確率を減らそうという話です。
ウルトラ多用途SU クリヤー 4592
コニシ |
接着剤の完全硬化を待って(24時間以上)作業すれば必要無い対策ですが、実用強度で綿詰めを始める為、綿が、接着剤にひっつかないようにガムテープで加工箇所を覆った(その後の時間経過観察で養生テープでの作業が適切と思われる。)。(万一今後エア漏れが発生した時接着剤と綿が接着していた場合復旧の手間が大幅に増えると予想される為。)
綿詰めを完了した状態(左)と作業を終え切開部をテープで固定(その後の時間経過観察で養生テープでの作業が適切と思われる。)した状態(右)。作業が雑な気もするが、このあとぴっちりした布マスクを被せ更にウィッグを被せるので接着しなくても問題はないと判断した。この後マスクを被せてみたが、切開部の突起よりファスナー部の突起の方が大きく造形を損なうことはなかった。
気になる綿の使用量だが、100均の店で100グラム100円という綿を発見。1袋と3/4位使用したのでおよそ170グラムと思われる。私的な好みでしっかり詰めどちらかというと堅い感じに仕上げた。柔らかいのが好みならもう少しグラム数が減るし、もっと堅くするならもう10グラムなら詰められるかも。
完成。ボディがグッタリしているが、顔はしっかり形を保っている。顔が縮まない分収納時の体積は増えるが、伸縮ごとに顔が変わらないのは大きなメリットだと思う。
なおこの様に顔部分のみ綿詰めを実施すると首の重量が増えるので、首を安定させた状態で座らせる為には若干空気圧を高めにしないといけない。