フレキシブルマネキンベースのドールは着せ替えが簡単
フレキシブルマネキンをベースにした等身大ドールというと「比較的安価」「手軽」「ポージングの自由度が比較的高い」などが挙げられる。しかし洋服の展示を目的とした出自を考えると「着替えやすさ」も忘れてはならない。着せ替え目的の等身大ドールならこの長所は最も光る。
それでは早速ボタン、チャック等の付いていないベストを着用させてみよう。ウィッグが痛むのを防ぐ為に外してある。また写真は腕に力が無く見えるが既に腕を外している。
肩部のジョイントはこんな形状になっている。金属製の物もあるが、簡単に外すことが出来る。また上下360度回転が可能でポージングの自由度が増すポイントだ。
肩が外せればほとんどの服は入らない筈がない。頭から一気に被せてしまおう。
腕がないと作業が楽だ。綺麗に形を整えてやる。
形が整ったら腕を装着する。引っかけるだけなので構造を理解していれば布越しでも装着は難しくはないはずだ。
両手を装着したらウィッグを元に戻して完成だ。服屋の場合最後の一着は現品で売る事もあるのでマネキンに着せる時あまり引っ張ったり伸ばしたりすることは出来ない。
今回は外していないが首を外すことも出来るので、服への負担が最小限で普通ドールに着せることが難しい様なデザインの衣装も簡単に着せられる。
60センチドール用のベスト。前に開口部が無いデザインなので目立たない後部が開ける様になっている。普通人間の衣装ではあり得ないデザインだが、ドールに着させ易くする知恵だ。この様な特殊な加工が不要なのがフレキシブルマネキンだ。
先日買ったけど色が思い通りではなかったと買い直したついでに書いた記事だが、僅か数日で脱がしてしまったベストはこんな感じで活用した。こちらはファンタスティックボディ、先ほどのフレマネ娘と同じだけどSサイズだとかなり大きい。写真で誤魔化して余分な布は背中側に持っていった。
ここでもフレマネ娘には少し大きい位の服がファンタスティックボディではかなり大きく感じるので身長は同じでもファンタスティックはスレンダーなので一回り小さいサイズでOKというのが実感できた。