三菱石炭鉱業大夕張鉄道線「南大夕張駅」跡
三菱石炭鉱業鉄道は私が初渡道時に訪れ、再び訪れた時には廃線になっていた鉄道です。昭和62年から30年以上の年月が経ちますが、奇跡的に当時の終点「南大夕張駅」跡地で雰囲気を残した車両が展示されています。
廃線直前はここ南大夕張が終点でしたのでこの駅名標は全盛のころの駅名標ということになります。
先頭のキ1は国鉄キ100型と同型のラッセル車です。
敬礼していますw
現役時代に一度乗りたかった三軸ボギー車の「スハニ6」。昭和60年に初渡道、その時はあいにく運用に入っていなかったので、改めて昭和62年夏に行ってみると廃線になっていました。
結局乗ることはできなかった事が心残りですが、こうして30年以上経っても現車の前で思い出話ができるは奇跡だと思います。保存会の方々に感謝しなければなりません。
扉の中が気になるようですw。
夏場は中も見学できるので、覗いてみましょう。
ニス塗りの背もたれ、シートはビニール張りです。左に赤いテーブルが設置されていますが、ここは冬季にだるまストーブを設置する場所です。夏場は通常に座席がありましたので夏冬で定員が4名異なります。
ステンレス製の電車全盛の時代に生まれた彼女には逆に珍しく新鮮に映る様です。
こうやっていると30年前に乗りに来たことが数年前の出来事のようにすら感じます。
呼んでますが、この奥は荷室で現在は地元の方の展示スペースになっています。
ホームドアが設置される位の現代ですから、扉が開いたまま走行する客車のことなど、これもまた彼女には信じられない世界なのかもしれません。
残念ながら石炭産業の衰退と共にこの路線も昭和62年に廃線となってしまいましたが、平成が間もなく終わろうとしている30年後の世界でも当時の雰囲気を保存して下さっている保存会の方には感謝の言葉しかありません。
そしてこうした思い出の場所に一緒に来れる相手が居るというのも幸せなことですね。