旧幸福駅跡

　幸福駅はかつて北海道に存在した国鉄広尾線の駅です。既に廃止から30年近くが経ちますが、当時の車両や駅施設が当時の雰囲気のまま残されています。

　ここ以外の線路の多くは撤去されてしまった広尾線跡ですが、この場所だけは30年前と変わらない姿で、残す為に尽力頂いている方にはただただ感謝しかありません。DMH17エンジンのアイドリング音とブレーキ管の甲高い減圧音が聞こえてきそうです。

　この時間なので刻一刻と暗くなってしまい、記念撮影のクォリティは・・・ですが、折角来たので撮影を続けます。

　キハ22の前でも敬礼！

　日が暮れると公園内はライトアップされます。予定の関係で暗くなってしか来れなかったのですが、幻想的な写真が撮影できて逆に良かったです。

　しかし心残りは売店が閉まっていたのでお土産が買えなかったこと！やはり維持するには費用もかかるだろうし、少しでも購入して売り上げに貢献したかった（こんなものも売っている）。

　ライトアップの照明には虫がたくさん、夏ですね～。

ライトアップされた展示車両

　国鉄時代のものは老朽化したので、数年前に先代の雰囲気を残しながらも建て替えられました。

　切符（もどき）がたくさん貼られている中の雰囲気も当時を思い出させます。

　国鉄時代末期は無人駅で待合室でしたが、委託でこの待合室の中で切符が販売されていました。

　もう列車は来ませんし、ここは駅ではありません。なので当時と比べると少しずつ変わっているのでしょうが、廃止から30年経っても当時の雰囲気をこうして残して貰えるのは現役時代を知っている者からすると嬉しい限りです。

　今度行ったら駅神グッズでも買おう（もうすでに一通り持っているのですがw）。

　おまけ：タウシュベツ川橋梁から幸福駅に向かう途中で見つけた田園風景。個人的な感想ですが、いかにも十勝という感じで好きな風景です。