ドールとフィギュアの違い
以前別のところに書いたものなのですが、ドールとフィギュアの言葉の意味について書いた記事です。もっともこれを書いたのはかなり前で現在は上の写真のような「ドール」の商品名が「1/3ハイブリッドアクティブフィギュア 僕は友達が少ないNEXT 三日月夜空」となっているなどお互いのよい所が取り入れられ境目が無くなりつつはありますが、参考までに。
■ドールとフィギュア、構造の違い
一昔前までドールとフィギュアの違いを述べると下の様な違いがありました。
ドール
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フィギュア
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髪の毛
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植毛、ウィッグ
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成形
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ポーズ
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可動
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固定
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衣装
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布製、革製など
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成形
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上の様に表すと分かりやすいと思います。しかし最近ではfigma やアクションフィギュア の様にポーズの取れるフィギュアやドールのカスタマイズヘッドで成形の髪の毛があったりでその境目は無くなりつつあります。お互いの良いところを取り入れていけばいずれはドール、フィギュアのジャンル分けは無意味になるのかも知れません。
■ドールとフィギュア、長所とメリット
ドールとフィギュアの構造上の違いは上記の通りですが、選ぶ際の長所と短所を書いてみましょう。
ドール
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フィギュア
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髪の毛
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人間の様に一本一本生えた毛はより人間に近く、温かみがある雰囲気。反面人間離れしたアニメキャラクターの髪型は表現しきれない場合がある。
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二次元キャラクター独特の髪型を表現しやすい。反面頭を撫でても人間の頭を撫でる様な質感はない。
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ポーズ
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限界はあるものの、関節の能力次第ではかなりのポーズの自由度がある。反面関節の構造が見えると興醒めする。(最近はシリコン素材を利用したシームレスボディも高価ながら存在する)
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可動出来ない代わりに造形は美しい。
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衣装
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基本は着せ替え式なので好きな市販品や自分自身が作った服などを着せることが出来る。また布の温かみもある。
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基本着せ替えは不可であるが忠実にアニメの衣装が再現される。
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その他
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欠点として髪の毛や衣装が人間の物と同じ素材であるので1/6、1/3で縮尺すると「コシ」が強くなってしまう。よって服や髪の毛がゴワゴワした印象になってしまう。 | 造形次第では風に靡いた状態や透明パーツを利用したクリア感が楽しめる。 |
■写真にしてみました。
髪の毛や衣装の布が温かみを感じさせる。自由度の高い関節構造で好きなポーズを取らせることも出来る。しかし関節の構造に萎えるかも・・・。ボディはオビツボディの60センチサイズ が使用されている。
クラナド 「渚」の1/6ドール。アホ毛も再現されているが髪の毛、服にゴワゴワ感がある。
夜明け前より瑠璃色な のフィーナ姫。このモデルの造形が似ているかどうかは別に風に靡いた髪の毛や原作の衣装は美しく再現されている。しかしフィギュアの為ポーズは変更出来ない。